奈良岳志会の山行記録

奈良県の山岳会、奈良岳志会の山行記録です。

笠ヶ岳

・日時:2023年10月6日(金)~8日(日)

・参加者:KM、MY

・コース

10月6日(金)新穂高温泉登山指導センター10:35~ワサビ平12:00~鏡平山荘15:00

10月7日(土)鏡平山荘7:00~弓折乗越7:50~笠新道分岐11:30~ 笠ヶ岳テント場13:10

       笠ヶ岳山荘14:00~  笠ヶ岳14:20~テント場15:00

10月8日(日)テント場7:34~笠新道分岐8:35~笠新道登山口12:20~指導センター13:15 

 

・概要

10月6日から9日の3泊4日で双六~笠ヶ岳周回を予定していたが、天気が安定せず 行程変更の相談をしながら新穂高温泉へ向かう。6日の午後からやや回復傾向にあり7日は天気がもちそうな為、 双六に行くのは諦めて笠ヶ岳のみを目指そうということになる。 一日目ワサビ平までの予定であったが鏡平山荘素泊まりに変更。

駐車場到着後、鏡平山荘に 予約の電話を入れたところ「部屋は空いているが前日の雪が山荘前でも15~20cm積もっている。稜線に上がればもっと雪が深いし明日の朝は一旦緩んだ雪が凍結する。今日は引き返す人も多い。無理だと思ったら迷わず引き返してください。」 と 言われる。

小雨降るなか雨具を着用し出発。高度を上げるにつれて積雪が増えるが雪は緩んでおり問題なし。山荘へ到着後、受け付けのお姉さんにも「明日、笠ヶ岳へ行くのはお勧めできない。」と言われ「状況をみて無理だと思えば引き返します」と返答。心配になる。

夕方、雨が止んでいた為、鏡池を見に行く。三脚を立てたカメラマン等で賑わっていた。

7日、天気は良さそう。山荘前の木道上は雪がカチコチになっており滑らないよう慎重に歩く。稜線に上がってからも風が無く穏やか。笠方面にも新しい踏み後がついており少しホッとする。槍穂高、双六がきれいに見える。

途中で5~60代くらいの男女二人組に追いつく。話を聞くと「笠方面に少し行ってから引き返し、今日は双六小屋に泊まる」と言われ、元気だなあと感心する。        

大ノマ岳~抜戸岳の間、雪をかぶったハイマツが登山道を塞いでいる場所が多数あり。身体もザックも引っ掛かり跳ね返されるし、上に乗ったらゴムのようにブヨブヨするし体力を消耗する。笠新道分岐までは想像以上に時間と体力を要した。

笠新道分岐まで来ると笠新道を上がってきた登山者が多く一気に人が増える。

ガスがはれた瞬間の笠ヶ岳が大変美しい。


 

 

 

テントを張った後は空身で山頂へ。丁度ガスがかかり景色を見ることはできなかった。祠にお参りしテントへ戻る。山荘で購入したジュースで一服。夜は19時くらいからシュラフに潜った。

8日、テントから山荘トイレまで往復15分くらいかかる。極力行きたくないと我慢していたが、早朝とうとう我慢ができずトイレへ起きる。

丁度夜明け時間と重なり朝焼けがきれいに見えた。すっきりとした空の中、周囲の山々がきれいに見えていたが、8時頃になるとガスが沸き上がってきて笠ヶ岳は姿を消した。

 

今日は午後から天気が崩れるはずであるが、笠新道では多数の登山者とすれ違う。杓子平を過ぎ、高度2000をきったくらいから次第に雪も薄くなる。雪は消えても登山道上の石や木の根は濡れており滑りやすい。あと少しで登山口というところでKMさんが木の根に足を滑らせ、ついた手を痛めてしまった。

片手が使えないまま急な登山道を下山。大変疲れたことでしょう。早く良くなることを祈ります。

 

記:MY