奈良岳志会の山行記録

奈良県の山岳会、奈良岳志会の山行記録です。

春の乗鞍岳・敗退

・日時:4月8日(土)~9日(日)

・参加者:Kt, M、Km

・コース:

 1日目 乗鞍休暇村10:40~~~かもしかリフト終点12:40~~~

     ツアー分岐13:30~~~14:50位ヶ原小屋(泊)

 2日目 小屋6:15~~~尾根筋7:40~~~引き返し地点8:10~~

     10:40休暇村駐車場===帰路

 早朝5時に奈良香芝を出発、10時過ぎに休暇村に到着もスキー場もすでに終了しており人は誰もみえず強風と雪が舞うスタートとなった。当初の計画ではかもしかリフトの起点である三本木の駐車場から出発予定であったが、道路除雪が中旬以降で休暇村からの出発となった。スキーゲレンデを登行の予定であったが融雪が早く地肌が部分的に現れ、歩きにくいなかリフト終点をめざして進む。強風と雪の悪条件のなか景色も見えず思った以上に疲れる。ツアーコース分岐からは、トレースも消えて最初の急斜面はカリカリで慌ててアイゼンを凍えながら装着。そこからは小屋の人が着けてくれた赤布に導かれ小屋を目指す、分岐からはトラバース気分で取りついたが、思った以上の急斜面もあり、結構きつかったが、小屋がみえるあたりからは夏の自動車道が雪に埋まってのルートで小屋に到着。小屋では我々も含め2組6名だけの宿泊で個室を提供された。天候悪化で取り消しがあったもよう。小屋は古いが掃除も行き届きストーブもあり夕食、朝食は値段からすれば良心的で内容もよく大満足であった。小屋の人も1人で切り回しされていたが、大変親切であった。

 2日目は前夜は夜半から暴風並みの風が吹き荒れ、小屋が時々揺れるぐらいのすごさで翌日の行動を心配しながらの就寝であった。4時半起床も風は全く変わらず、とりあえず朝食を済ませて6時過ぎに出発とする。積雪は10~30CMぐらいだが、アイゼンを最初からつけて出発、小屋の人から稜線にでてからも、この風が吹いていれば、下山するようにとのアドバイスをいただき、最初のカリカリの急斜面を登る、風でバランスを崩しながらも、何とか稜線につく、空は真っ青な青空、地面はブリザードが吹き荒れて、方向を定めて歩くのもままならず、2600M付近で下山を判断。Kmさんに必死で写真を撮ってもらう。下山も視界が悪く地図とコンパスを頼りになんとか2400M付近までくると、ツアーコース分岐がみえて、やれやれ。ここからは、スキーゲレンデを離れずに下山、このあたりから多くの山スキーヤーが登ってくるのに遭遇する、途中少し気が緩んで違うゲレンデに迷い込み30分程ウロついたが、無事下山。乗鞍温泉の白濁した湯につかり帰る。*2日間終始トレースを作ってくれた2名の女史に感謝。

記:Kt